明美ちゃん基金 「命」みつめて40年 救った子供 国内外100人
心臓病の子供を救う日本で初めての基金「明美ちゃん基金」(産経新聞社提唱)が15日、設立から40年を迎えた。創設以来、基金により手術を受けた子供らは国内外で100人以上にのぼる。その歴史と実績を礎に、読者らの善意を子供たちの命へとつなぐ活動は41年目に入った。
基金は昭和41年6月15日、心臓病の少女、伊瀬知明美ちゃん=当時(5)=の闘病を伝えた産経新聞の記事をきっかけに、明美ちゃんの名にちなんで設立。
産経新聞の東京、大阪両本社の社会部にそれぞれ事務局を置き、活動資金はすべて読者を中心とする一般の人たちからの寄託金でまかなわれている。
生活苦を理由に手術を受けられない心臓病の子供たちを支援し、これまで国内だけでなく、海外16カ国からも23人の手術を受け入れてきた。
現在も、国内外から基金適用の申し出が後を絶たない。
こうした手術支援のほか、小児疾患や移植医療に関するシンポジウムなどへの学術的支援、発展途上国の医療活動への支援などにも活動の範囲を広げている。
あれからもう30年以上。まだまだ社会的問題である医療問題。難問題である事は否めない。医療が進歩していくのと同時に人間も進歩していかなければならないのではないであろうか。