亀田、6回KO勝利も「試合の点数は20点」=ボクシング

亀田興毅

試合後、報道陣の囲み取材で笑顔を見せる亀田
 
 世界ボクシング協会WBA)フライ級4位、“浪速の闘拳”亀田興毅協栄ジム)が8日、東京、両国国技館でWBC同級13位のカルロス・ボウチャン(メキシコ)とノンタイトル10回戦を行い、6回2分20秒でKO勝利を収めた。

 序盤、亀田は手数こそ少なかったが、ガードを固め上下の打ち分けとボディーでポイントを奪う攻撃を仕掛ける。2回にはグローブを動かして「来い」と言わんばかりにボウチャンを挑発。さらに4回には両手を後ろに組みノーガードで大胆に挑発する場面もみせた。

 計量時に5回KO勝利を宣言していたが亀田だが、勝負は6回へ。手数の多いボウチャンに対して1発攻勢の亀田は中盤にローブローかと思わせるほど角度の低いボディーでボウチャンをロープに追い込む。そのままボディーの連打でボウチャンを失速させ、宣言より1回多い6回で勝負を決した。

 試合後には会場に集まったファンを起立させ「シャ〜オラ〜!!」とファンと合唱し今夜の亀田ショーを締めくくった亀田。インタビューでは「今日の出来に点数をつけるなら2、30点やな〜。でも楽しかったで」とコメント。ローブロー気味のKO勝ちについては「メキシカンはジェスチャーが上手いから。でも、アイツ(ボウチャン)よう頑張ったよ」と、否定した。

 会場内は、試合前からヒートアップ。親交のあるタレント・明石家さんまさんも応援に駆けつけた。さらに、リングアナウンサーとしてロックバンド「HOUND DOG」のボーカル、大友康平さんが登場すると、会場は一気に盛り上がった。「日本ボクシング界の新たなるカリスマ、亀田興毅選手の入場です」とコールされ、亀田が入場すると会場の盛り上がりはピークに達した。

 亀田の戦績はこれで10戦10勝(9KO)となり、世界戦へのアピールは成功に終わった。

 世界王者はもう決まりだろう。あとは時間の問題だ。世界は亀田によって動くのかどうなるやら。

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