ラーメン豚骨を肥料に 有名店協力で再利用
博多名物とんこつラーメンの店で、これまで大量に捨てられていた豚の骨ガラを再利用する動きが出てきた。
福岡県が中心となり、県内の有名ラーメン店が協力。100%天然有機原料の肥料「福岡とん骨粉」として販売されている。
福岡県内には1000店を超えるラーメン店があり、白濁したスープが特徴。スープを作った後に、毎日15トン以上の骨が捨てられている。
福岡県は県リサイクル総合研究センター内に「豚骨リサイクル研究会」を設置し、再利用を検討。骨に多く含まれるリン酸が花の色づきをよくするなどの効果があるため、砕いて肥料化することを発案した。
ラーメン店にとっては有料で焼却処分していた廃棄物を原料として買い取ってもらえるメリットも生まれた。
首都圏にも支店を出している「一蘭」や「一風堂」などの有名店が協力し、1日約1.5トンを提供。福岡県内の一部のホームセンターで1袋(5キロ)880円で販売し始めた。
作ればいいという時代はとっくに終わっているがまだ世間がそれを認知していないのが現状なのである。リサイクルといってもまだほとんどの国民が協力的ではない。
こういう動きがどんどん広がっていく事を念願とするものである。環境は100年先、1000年先を考えての行動をとっていかねばならないと思う次第である。